・脱水になると
1)コルチゾールとノルエピネフリンの血中濃度が増加する。
2)エクササイズによるテストステロンの分泌が低下する。
3)糖質、脂質代謝に影響を与える。
脱水はトレーニング後の循環器環境、トレーニングによるホルモンや代謝の応答に影響を与える。水がないと正常な機能が損なわれる。
Effect of hydration state on resistance exercise-induced endocrine markers of anabolism, catabolism, and metabolism.
J Appl Physiol. 2008 Sep;105(3):816-24. Epub 2008 Jul 10.
■有酸素運動中の水分摂取はコルチゾールの分泌を抑え、高い成長ホルモンレベルを保つ
・運動中に十分な水分を摂取したところ、コルチゾールの分泌が抑えられ、高い同化ホルモンレベルを維持した。研究者によると、体内の水分量が上昇した際、血液中にGHの生成を促す受容体のようなものがあるのではないかとのこと。
Effect of hydration on exercise-induced growth hormone response. : Eur J Endocrinol. 2001 Oct;145(4):445-50.
■体重の2.5%、5%の脱水状態において、垂直飛び、ジャンプスクワット、アイソメトリックバックスクワットとその中枢活性化率(Central activation ratio)を測定したところ、1セット目では変化がなかったが、2.5%脱水状態では2-3セット、5%脱水状態では2-5セット目において顕著にパフォーマンスが低下した。(←合計は6セットなので、ラストセットだけは気合で乗り切ったのかな(笑)?)
これらのデータは、脱水状態がパフォーマンス低下を招くことを示唆するが、これらの応答を引き起こす原因機構としての中央駆動(central drive)の役割の是非についてはさらなる研究が必要である。
Effect of hydration state on strength, power, and resistance exercise performance
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17909410/
■体水分が正常な状態と比較して、体重の5%の水分を失った脱水状態では、プレエクササイズ、トレーニング20分後のコルチゾールは優位に増加し、トレーニング20分後のテストステロン:コルチゾール比(T : C)も大きく低下した。
Effect of hydration state on testosterone and cortisol responses to training-intensity exercise in collegiate runners
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17006802/
■毎食前の2杯の水が44%脂肪燃焼を促す。h
ttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2859815/
●こまめな水分摂取を!
【筋肉を分解するコルチゾールを抑え、テストステロンと成長の分泌を促し、脂肪燃焼まで促してくれる、更にはカロリー0で、値段も0円。稀に見ぬ、スーパーサプリメントじゃないですか(笑)。】
勿論、トレーニング中は合わせて電解質の補給も大切ですし、水が良いからといって過剰摂取も良くありません。
(↑昔やっていました(苦笑)。トレーニング中だけで6リットルぐらい飲んで、その時はめちゃくちゃパンプするんですが、終わった後は10分1度トイレ。車で移動なんぞしていたら最悪です(笑)。)
後、冷たい水を飲みすぎて内臓を冷やさないようにも注意したいですが、筋肉の殆どが水で満たされていることもお忘れなく。