●ビタミンK
自然界にビタミンKはK1(フィロキノン、PK)とK2(メノキノン、MK)の2種類が存在する。K1は緑葉野菜、海藻類、緑茶、紅茶、サラダ油に多く、K2は納豆、あおのり、卵、肉類、乳製品などに多く含まれる。また腸内細菌によっても合成される。これはビタミンK欠乏動物の作成が無菌飼育でないと困難なことからもわかる。
・生理作用:
@γ-カルボキシグルタミン酸(Gla)の合成
K依存タンパク質はすべてGla残基を持っている。K依存タンパク質としては血液凝固第II(プロトロンビン)、VII、IX、X因子、プロテインC、S、Z、オステオカルシン(bone
Gla protein,
BGP)などが知られている。
A血液凝固とビタミンK
K依存タンパク質のうち、プロトロンビン、第VII、第IX、第X因子はいずれも血液凝固カスケード内にあって、Ca2+イオンを介して血小板凝集に関与する。K欠乏ではGla(γ-カルボキシグルタミン酸)を欠く前駆体タンパク質(protein
induced by vitamin K absence or antagonists,
PIVKAs)が蓄積し、正常な凝固反応が進まなくなる。これらの反応は内出血などの防止に必要である。
B骨代謝とビタミンK
骨組織にはKタンパク質BGP(オステオカルシン、bone
Gla protein, BGP)や基質グラタンパク質(matrix Gla
protein、MGP)が存在していることから、ビタミンKが骨代謝に関与している可能性が類推され、骨形成についてin vivo、in
vitroの両面から研究されている。実際、ビタミンKは骨塩量を改善することが示され、骨粗しょう症の治療薬として用いられている。
自然界にビタミンKはK1(フィロキノン、PK)とK2(メノキノン、MK)の2種類が存在する。K1は緑葉野菜、海藻類、緑茶、紅茶、サラダ油に多く、K2は納豆、あおのり、卵、肉類、乳製品などに多く含まれる。また腸内細菌によっても合成される。これはビタミンK欠乏動物の作成が無菌飼育でないと困難なことからもわかる。
・生理作用:
@γ-カルボキシグルタミン酸(Gla)の合成
K依存タンパク質はすべてGla残基を持っている。K依存タンパク質としては血液凝固第II(プロトロンビン)、VII、IX、X因子、プロテインC、S、Z、オステオカルシン(bone
Gla protein,
BGP)などが知られている。
A血液凝固とビタミンK
K依存タンパク質のうち、プロトロンビン、第VII、第IX、第X因子はいずれも血液凝固カスケード内にあって、Ca2+イオンを介して血小板凝集に関与する。K欠乏ではGla(γ-カルボキシグルタミン酸)を欠く前駆体タンパク質(protein
induced by vitamin K absence or antagonists,
PIVKAs)が蓄積し、正常な凝固反応が進まなくなる。これらの反応は内出血などの防止に必要である。
B骨代謝とビタミンK
骨組織にはKタンパク質BGP(オステオカルシン、bone
Gla protein, BGP)や基質グラタンパク質(matrix Gla
protein、MGP)が存在していることから、ビタミンKが骨代謝に関与している可能性が類推され、骨形成についてin vivo、in
vitroの両面から研究されている。実際、ビタミンKは骨塩量を改善することが示され、骨粗しょう症の治療薬として用いられている。
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