●ビタミンE
ビタミンEにはトコフェロール系(Toc)とトコトリエノール系(Toc-3)があり、それぞれにα、β、θ、δの4種類がある。
ビタミンEは小腸でキロミクロンに取り込まれリンパ管経由で肝臓に到達、ここで超低密度リポタンパク質(VLDL)に再構成されて血中に放出される。
動物実験のビタミンE欠乏症としては不妊以外に筋ジストロフィー、脳軟化症、貧血、浸出性炎症、肝壊死、腎変性溶血などが観察されてる。ヒトにおいては、無βリポタンパク質患児で、Tocの運搬障害による欠乏症状と考えられる、網膜症、小脳性運動失調、腱反射の消失、筋力の低下が見られる程度である。
ビタミンEの生理作用でその機構がもっとも調べられているのは抗酸化作用である。生体膜の基本構造はリン脂質二重膜であるが、これはリノール酸、アラキドン酸など高度不飽和脂肪酸を含んでいる。これらは過酸化反応を受けやすく、生体膜の酸化障害の原因となる。ビタミンEはこれらの過酸化反応で生じるペルオキシラジカルの連鎖反応を停止する。またヒドロキシラジカルを不活性化して反応の初発段階も抑制すると考えられている。
臨床的にも、虚血後の血流再開にともなう組織の酸化障害予防、免疫反応における抗体産生能の増強やT細胞活性化効果などがある。これらの効果を期待するためには、通常摂取量(日本人の摂取目標量は一日あたり8~10mg)の10倍程度の大量摂取が必要とされる。しかし、Eの過剰障害は認められていない。
WHOの報告では一日α-Tocで720mgまで副作用の心配はないとされている。
その他、ビタミンC、A、脂肪酸などが酸化破壊されるのを防ぐ、血液の凝固を防ぎ、溶けやすくし、血管を拡張して循環をよくする。ビタミンEは緑黄色野菜、全粒粉、サラダオイル、小麦胚芽などに豊富に含まれる。
●ビタミンE
ビタミンEにはトコフェロール系(Toc)とトコトリエノール系(Toc-3)があり、それぞれにα、β、θ、δの4種類がある。
ビタミンEは小腸でキロミクロンに取り込まれリンパ管経由で肝臓に到達、ここで超低密度リポタンパク質(VLDL)に再構成されて血中に放出される。
動物実験のビタミンE欠乏症としては不妊以外に筋ジストロフィー、脳軟化症、貧血、浸出性炎症、肝壊死、腎変性溶血などが観察されてる。ヒトにおいては、無βリポタンパク質患児で、Tocの運搬障害による欠乏症状と考えられる、網膜症、小脳性運動失調、腱反射の消失、筋力の低下が見られる程度である。
ビタミンEの生理作用でその機構がもっとも調べられているのは抗酸化作用である。生体膜の基本構造はリン脂質二重膜であるが、これはリノール酸、アラキドン酸など高度不飽和脂肪酸を含んでいる。これらは過酸化反応を受けやすく、生体膜の酸化障害の原因となる。ビタミンEはこれらの過酸化反応で生じるペルオキシラジカルの連鎖反応を停止する。またヒドロキシラジカルを不活性化して反応の初発段階も抑制すると考えられている。
臨床的にも、虚血後の血流再開にともなう組織の酸化障害予防、免疫反応における抗体産生能の増強やT細胞活性化効果などがある。これらの効果を期待するためには、通常摂取量(日本人の摂取目標量は一日あたり8~10mg)の10倍程度の大量摂取が必要とされる。しかし、Eの過剰障害は認められていない。
WHOの報告では一日α-Tocで720mgまで副作用の心配はないとされている。
その他、ビタミンC、A、脂肪酸などが酸化破壊されるのを防ぐ、血液の凝固を防ぎ、溶けやすくし、血管を拡張して循環をよくする。ビタミンEは緑黄色野菜、全粒粉、サラダオイル、小麦胚芽などに豊富に含まれる。