ビタミンB群とはビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン)、ビオチン、葉酸、ビタミンB12(コバラミン)のことを指します。
ビタミンBは食物では米や小麦、肝臓などによく含まれています。科学者たちはこのビタミンBにはいくつもの種類があり、それらに番号を与えて分類しました。さらにこれらにビタミンB群に必須のビタミンには分類されませんがコリン、イノシトール、PABA(パラアミノ安息香酸)が加えられました。
なぜビタミンB群が必要なのでしょうか。
ビタミンBは同化作用に数多く関与しています(特にナイアシン(B3)、ピリドキシン(B6)、コバラミン(B12)など。)
ビタミンB群を摂取することによりたんぱく質、脂質、そして炭水化物がよりよく消化吸収され(ビタミンB群それ自体が酵素として体の数多くに機能している)、それぞれの利用効率が高まります。かと言って多くとればとるほど良いかといわれるとそうでもなく、過剰に摂取した場合、その超過分は利用されずに排出されてしまいます。
どのように働くか
胃においてビタミンBは胃液の分泌を促進、またはコントロールします。そして多量養素(たんぱく質、炭水化物、脂質)を消化吸収します。その後ビタミンB6は肝臓の保護、ビタミンB9は栄養素を細胞に送り込むのを助け、ビタミンB12はエネルギーの生成に必要とされています。これらのことからビタミンB群は食べ物の消化吸収に大きく関与しているため体の発達に関しても大きなかかわりを持っているといえるでしょう。
どのように摂取するか
それぞれの食事と一緒に摂取しましょう。一度にたくさんとってもあまり意味がないのでできれば食事と一緒に50-100
mgを摂取しましょう。
ビタミンB1(チアミン、サイアミン、アノイリン):
・補酵素作用と生理作用:
@脱水素酵素複合体の触媒による2-オキソ酸の酸化的脱炭酸反応
A解糖系のバイパスとしてのペントースリン酸経路(ホスホグルコン酸経路)のトランスケトラーゼの補酵素として
B膜や神経伝達への関与
ビタミンB1は神経細胞の働きの維持、糖質の代謝に深く関わっている。欠乏すると、疲れやすくなったり、脚気、ウェルニッケ脳症(眼球運動麻痺、歩行運動失調、意識障害を伴う)を起こす原因となる。
根拠としては、神経細胞の機能を維持するエネルギーがグルコースに依存しており、そのグルコースの分解反応の補酵素にチアミンが関与していること、またNADPHの関与で生合成される脂肪酸は神経の髄鞘の形成(ミエリン鞘に含まれるスフィンゴミエリンなど)に不可欠であること、などが考えられる。
過剰摂取では日に1g以上の摂取は排尿や排尿による脱水を引き起こすといわれている。食品では穀物などによく含まれ、ネギやニラに含まれるアリシンと共に摂取することによってアリチアミンとなり小腸からの吸収率がよくなるといわれている。