アルコールは消化器系にも影響を与える可能性があります。
肝臓はアルコールを解毒する器官ですがアルコールを大量に摂取した際にはそれだけ肝臓が働かなくてはならなくなり、その分負担も増大し肝細胞を破壊することになります。アルコールには利尿作用があり度を越えると腎臓への負担となることがあります。利尿作用により多量の抗利尿ホルモンが分泌され体は逆に水分を貯留することになります。この場合は主に細胞内ではなく細胞外に水分を溜め込む事になるのでスポーツを行う人にもスポーツを行わない人にとっても好ましいことではありません。
その他にもアルコールの影響として怪我からの回復の遅延、性欲の減退、精子の形成の低下、月経不順などを含む性機能障害、精神への影響などが挙げられます。このようにアルコールは筋力、反応時間(筋−神経の相互作用の低下など)、心臓機能など様々な部分で体に負の影響を与えます。アルコールは1cあたり7キロカロリーですがエネルギー源として利用する事も望めません。
カフェイン:
カフェインはコーヒーや紅茶、チョコレート、栄養ドリンクなど様々なものに入っており、鎮痛やダイエットの手助けをする成分としてよく利用されています。効能としては中枢神経系を刺激する、筋の収縮を強くする、トリグリセリド(中性脂肪)の分解を促進させる、遊離脂肪酸の動員を促進させる、内分泌系や代謝を促進させる、炭水化物エネルギー変換効率を促進させるなどがあげられます。
カフェインの効果を得るための摂取量は体重一キロ当たりにつき3〜6mgが効果的であるといわれています。また濃さにもよりますがコーヒー1杯に含まれるカフェインの量は約150mgです。従って例えば体重が90キロの場合は(90×3〜6mg)270〜540mg、コーヒー2杯ほどで効果が得られることになります。
摂取のタイミングとしてはパフォーマンスを行う40〜60分間前に摂取した場合その効能は約2時間ほど持続すると言われています。
カフェインを毎日大量に摂取しているような人は耐性が出来上がってしまっているため十分にカフェインの効果を得ることが難しくなってきます。従って試合などがある場合は1〜2週間前くらいから試合の数日もしくは前日まで摂取を一時的にやめるといいでしょう。耐性がない人、妊婦さんなどはその摂取また摂取自体に注意したいところです。