スポーツにおいて怪我や障害をおった場合は治療として、おっていない場合はその予防そして回復の促進を目的にトレーニング後に行われます。特定の治療においては高度な技術を要するため専門家の指導の下で行わなくてはなりません。
東ヨーロッパなどを始めとする国々のスポーツ選手の間ではこれらのアプローチは盛んに行われています。日本でもこれらの治療的様相が益々統合型トレーニングの一環として取り入れられるでしょう。
ジアテルミー:
ジアテルミーは障害のある深部組織に対して行う高周波を利用した温熱療法です。専門的な治療手段として用いられ他の温熱療法より効果が高いとされています。
ジアテルミーは血管拡張を増進させ、その結果障害のある部位の老廃物の除去を促し栄養を送りこむのを助けます。他の温熱療法との違いはジアテルミーの熱循環はその対象部位において腫脹を生じさせないという点です。
注意:全てのタイプの温熱療法は凍結療法もしくは低温治療と続けて行われるべきです。
電気刺激:
電気刺激によって患部周辺の筋肉組織の収縮を起こさせたり、組織をポンプ作用によって流動的にし浮腫の症状を軽減させます。通常中程度の刺激で治療する場合は一回につき10分から15分ほど行います。エレベイション(仰角)や凍結療法→ジアテルミーに続いて、関節と関節の間に電気刺激を与えるのがもっとも効果があるとされています。
凍結療法:
アイスパック(氷嚢)による患部への治療です。通常は一回一時間に10分から15分の間患部を冷やします。これにより患部の痛みの軽減、浮腫の軽減(血管拡張による)が期待できます。この治療アイシングは自分で手軽に行える方法です
超音波:
筋組織の周囲2.5センチから5センチに対して超音波による振動を与える方法で怪我による瘢痕組織やこわばった繊維性癒着を取り除く効果があるといわれています。通常は骨格筋の回復促進に頻繁に用いられます。
水治療法:
水を利用して行う治療の事を指します。水治療法には以下のような物が挙げられます。
コントラストシャワー:
コントラスト=対照的となるもの、という意味です。コントラストシャワーとは温水と冷水を交互に浴び血液循環を良くするために行われる方法です。通常は凝っていると思われる部位に対して温水を二分、冷水を二分、これを4〜6セット交互に浴びていきます。コントラストシャワーに付随してストレッチを行うとさらに効果が出るといわれています。たとえば腰に対してコントラストシャワーを行う場合はシャワーを固定し腰部にシャワーが当たるようにしたまま前後左右の腰のストレッチを行います。
コントラストバス:
風呂場でストレッチを行うことは部位によっては容易ではありませんが方法はコントラストシャワーと同様です。
ホワールプール:
これは上記の二つと少し異なり温水のプールの中で行う療法で血液循環の促進とリラクゼーション効果があります。通常水温は28度から35度くらいで一回につき15分まで行います。注意:関節が腫れてあがっている際には行わないこと。
レッグエレベーション 脚の仰角:
これは逆静水圧の状態つまり一日中仕事などで立っていたり長時間立った状態で運動した際に行う療法です。
スポーツ選手にとってはレッグエレベーションを特にトレーニング前などに行っておくと効果的です。さらに同時に膝に凍結療法を行ってやると効果が増します。レッグエレベーションを行う際は仰向けになり脚を床に対して垂直にし挙げ20分ほどその状態にしておきます。
プロフェッショナルアシスタンス:
その他代替治療として効果があるとされているものに以下のようなものが挙げられます。
カイロプラクティック
マッサージセラピー
フィジカルセラピー
ロルフィング
神経筋リハビリ(リーデュケイション)
トレガリング(関節解放術)
指圧