通常のトレーニング、線形ピリオダイゼーション、非線形ピリオダイゼーションの中でどれが最も筋力が伸びたか
スプリットルーティンで12週間のウエイトトレーニングを行う際、通常のトレーニングnonperiodized (NP),線形ピリオダイゼーションlinear periodized (LP),非線形ピリオダイゼーションnonlinear periodized (NLP)の中でどれが最も筋力が伸びたか。
行う種目はベンチとレッグプレス。レップ数の設定はこのような感じで。
結果は 非線形ピリオ(NLP)>線形ピリオ(LP)>通常のトレーニング(NP)となった。
●Nonlinear periodization maximizes strength gains in split resistance training routines.
Monteiro AG, Aoki MS, Evangelista AL, Alveno DA, Monteiro GA, Picarro Ida C, Ugrinowitsch C.
化学的刺激(パンプ)より、物理的な刺激(高重量)の方が効果があるというのはトレーニングをある程度やりこんでいる人なら認識していることだと思うが、負荷(使用重量)が上がれば上がるほど、関節への負担、怪我の危険性も高まるし、ホルモンや受容体、神経系にかかる負担も大きくなり、回復するまでの時間はどんどん伸びていく。
かといって、『高強度&超低頻度のみ』にしてしまうと、弊害が出てきてしまうのも事実。
したがって、心肺機能の向上、毛細血管の発達、関節の保護、インスリン感受性の向上、コルチゾールレセプターの活動抑制、という目的で化学的刺激を与えて”つなぐ”というのは必要だと思われる。
勿論、化学的刺激も過剰な頻度で行うべきではないし、
・統合的にみて筋肉だけではなく身体全体の調和が崩れていないか(怪我や病気を誘発する状態を作っていないか)、
・オーバーロードはかけられているか(使用重量は伸びているか)
など考慮しながら刺激に慣れてしまわないような変化にとんだプログラムを作っていきたいところである。