STRATEGIC TRAINING SYSTEM

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ラインを考える

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◆前回
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前回はトレーニングに変化をつけるための手段として

●角度(アタッチメント、肘や膝の角度、手幅、姿勢)
●反射(顔の位置、顔の向き、姿勢、指の向き)
●弾性(スピード、弾性を使うか、使わないか)

について述べました。

次回は補足仕きれなかった

●可動域
●種目の構成
●トレーニング頻度&強度
●インターバル

について述べる予定ですが、今回はそれよりマクロなこと

「骨格とライン」

について述べていきたいと思います。

ライン(体のアウトライン)というのは体作りにおいては非常に重要
な要素ですが、スポーツのパフォーマンスにおいてはあまり必要とさ
れませんから混用しないようにしてくださいね。

例えば、ハンマー投げであればハンマーをどれだけ遠くに飛ばせるか、
ベンチプレッサーであればどれだけ重いベンチプレスを挙げることが
できるかがもっとも優先すべきことですので。

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◆体の特徴
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ジムで人の体を観察していると

●外胚葉型(脂肪は付きにくいが筋肉も付きにくい)
●内胚葉型(筋肉は付きやすいが脂肪も付きやすい)
●中胚葉型(脂肪はそれほどつかず、筋肉が付きやすい)

といった3つの分類だけではなく

●筋肉が付きにくく、脂肪は付きやすい
●脂肪が付きにくく、筋肉は付きやすい

などそれぞれのタイプの混合型も存在することが見て取れると思いま
す。

さらにそこから

●背が高い or 低い
●手足が長い or 短い
●肩幅が広い or 狭い
●骨が太い or 細い
●顔が大きい or 小さい
●脚が長い or 短い
●胴が長い or 短い

などの骨格的特徴が組み合わさり、その人の体のベースとなるライン
を作っています。

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◆筋肉は骨格に左右される
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基本的には筋肉の生むラインは骨格に左右されます。

すなわち

●太い骨には太い筋肉がつく
●細い骨には細い筋肉がつく

●長い骨には長い筋肉がつく
●短い骨には短い筋肉がつく

ということです。

ただ体作りにおいて大切なことはアウトラインを形成、そして造形バ
ランスの調和ですので、ひとつやふたつの部位の付着部や形が悪いか
らといってそれほど悲観する必要はありません。

悲観をしても何も変わらないので、他の部位との兼ね合いを考えてど
うすればより良く見えるかを考えたほうが建設的です。

*今回は筋繊維組成(遅筋が多い、速筋が多い、繊維数が多い、少な
い等)、ホルモン分泌の固体差等については言及しません。これはま
た別の機会に。

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◆後天的に変えられる範囲
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体作りを行う際、前者(内胚葉型、外胚葉型など)は食事とトレーニ
ングよって多少なりともコントロールすることができますが、後者の
骨格においてはほぼ変わることがありません。

*首長族や世界一ウエストが細い女性が、まだ幼く骨が柔らかいうち
から強制的に骨格を強制している例もありますが、決して健康にいい
とはいえません。真似してウエストをコルセットで締め上げるのは内
臓を圧迫し消化にも影響を与える可能性もありますので止めておいた
方がいいでしょう。

私達の行うべきことは与えられた骨格を最大限に良く見せるアプロー
チを続ける事です。


身長が低く、骨細で、手足も短ければ、キャパシティは小さくなりま
すが、その分、骨格の大きな人に比べて短い期間で限りなく完成度を
高くすることができます。

逆に身長が高く、骨太で、手足も長い人の場合は小さな骨格の人に比
べて体作りに何倍もの時間を要しますが、大きな骨格に大きな筋肉を
身に纏った時の迫力は骨格の小さな人では作り出せないものがありま
す。


どちらを好むかというのは個々人の美的感覚によるのですが、我々が
行うべきは自分の骨格をどう良く見せるかということですので、自分
の持ち味を消すような体作りを行ってしまうと本来持っている良いも
のも引き出せず、なんとも中途半端な感じに仕上がってしまいます。

ですから、まずは自分がどのようなタイプで、どのようにチューンナ
ップしていけば調和の取れた体を作れるかを考えることが先決となり
ます。

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◆アウトライン
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骨格やその人の目的によって、各部位の理想のバランスの比率は変わ
りますが、

例えば、正面から見たときのアウトラインを限りなく際立たせたいの
であれば

●僧房筋の高さ
●三角筋側部から後部にかけての広がり
●広背筋、大円筋の広がり
●四頭の外側の広がり
●脚の内側

を強化するようなトレーニングを最優先して行うということになりま
す。トレーニングフォームもそれに従ったものに変わってきます。

胸の厚みではなく、アウトラインを作りたいのであれば

●外側の輪郭を作る
●胸の真ん中を埋める
●上部のラインを作る

ための種目を最優先に採用するといった具合になります。

■外側の輪郭を作るにはフラットベンチダンベルフライ
■胸の真ん中を埋めるにはナローグリップベンチや姿勢を倒した状態
で行うケーブルクロス
■上部のラインを作るのであれば角度のきついインクラインベンチ
■上部の真ん中のほうを刺激したいのであれば
http://www.exrx.net/WeightExercises/PectoralClavicular/
CBInclineBenchPress.html

といった具合で、その中でも優先順位の高いものから進めていきます。

まあその時は完璧でも同じメニュー一辺倒では神経系が飽和し、発達
に必要な刺激が徐々に与えられなくなってきますので、そうしたらま
た新たな優先順位付けをする必要が出てきます。 トレーニングメニュ
ーを変えるという事ですね。
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◆ゴール設定
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●自分の持つ骨格をどのようにすれば一番良く見えるか(実現可能な
範囲で)。

●現在どの部位の強化を最優先させるべきか。

●その部位を強化するには何をすればいいのか(どのような軌道で刺
激すればそのポイントを攻める事が出来るのか)

●プログラムの作成

●プログラムの実施

●刺激への飽和

●プログラムの修正、変更 の一連の流れを一度図式化してみれば、理
解しやすいと思います。 あなたのもつ骨格における理想のラインはど
のようなものでしょうか ?





 
 
 
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