STRATEGIC TRAINING SYSTEM

| トレーニングのホームへ | YYOKOTA.NETのホームへ |

●トレーニングにおける神経系の強化と運動パターン修正方法、マインドマッスルコネクション(MMC)について

なんか対象部位が効かない、特定の種目が強くならない、という人は、

@(関連する部位を含めて)過緊張した筋肉を緩める
A(関連する部位を含めて)弱った筋肉を強化する
B姿勢アラインメントを修正した上で、
C変なクセがついた動き(運動パターン)を修正していく必要があります。

このCまでしっかり行わないと、クセが戻らない→負荷を上げる→怪我するか、身体が変わらないの繰り返しになってしまいます。

Cの作業は筋トレというよりは脳トレで、

*正しいフォームで出来る負荷と難易度で
*まずはゆっくりとした動きから(早く動かすのは熟練してから)
*質と頻度に重きを置く
などの点に注意して、反復を繰り返すことによって、脳の運動プログラムを入力しなおす必要があります。


●Kottke(1980)の「運動学習のガイドライン」というのがあります。

・数十回の反復によって、課題を意識できるようになるが、運動記憶には何も残らない。
・数百回の反復によって、運動記憶は弱弱しく残るが短期間で忘れてしまう。
・数千回の反復のよって、運動記憶は確立されるが、高度な技術運動では不十分である。
・十万回の反復によって、有能で一貫した運動として運動記憶に残る。
・数百万回の反復によって、高度で熟練した運動技能として完璧に運動記憶に残る。

1日に100回の練習をしても、1000回やろうと思ったら、十日必要になりますし、百万回となると、1000時間かかる計算で、かなりの根気と継続力が必要になります。

一昔前にマルコム・グラッドウェルの1万時間の法則(ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、1万時間もの練習・努力・学習が必要だというもの)というものが提唱されていましたが、運動記憶という意味においては間違っていないと思います。


●上記を理解した上で、後は、意識の向け方(マインドマッスルコネクション)というポイントも重要です。

・1つは動作者の内に意識を向ける(internal focus)ex: 対象筋を意識する、重心を意識する

・もう1つは動作者の外に意識を向ける(external focus)ex: 目線を決めて行う、バーベルの軌道をイメージして行う。

ウエイトトレーニングで考えると

*内への意識(internal focus)優位で行う場面は
・初心者、運動の初期段階
・アイソレーション種目
・比較的レップ数がある種目

*外への意識(internal focus)優位で行う場合は
・トレーニング中、上級者
・コンパウンド種目
・比較的高重量、低レップの場合

で使い分けると効率が良さそうです。トップアスリートなど、非常に神経系が発達している熟練者においては例外(アイソレーション&高重量でも効かせれるなど)はあると思いますが。

最近では、スプリットで一日1部位だけ行うより、やや高頻度でやった方が効果が高いのではないか?、一定期間ほぼ毎日やり込んだら筋核数が増えて発達するのではないか?を促すという理論がありますが、脳-筋肉の結びつきを強化するという観点から見ても理にかなっている部分はあるかもしれません。

ただし、これはある程度、身体が整っていている状態で、適切に強度と量の調整を行う必要があるので、中、上級者向けかなあという印象です。

参考
・マッスルインバランスの理学療法
・ISSA Corrective Exercise first edition A comprehensive guide to corrective movement training
・人の動き百話

 
 
 
Copyright : YUKI YOKOTA