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タウリン (別名2-アミノエタンスルホン酸) 

タウリンは生体中のほとんどすべての組織に存在している含硫アミノ酸の代謝中間体。

様々な動植物組織に含まれているが、植物に含まれている量はわずかで、動物、特に魚介類 (イカ、タコなど) に多く含まれている。ヒトでは心筋、筋肉、脾臓、脳、肺、骨髄などに存在している。タウリンは「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分されるため、原則として抽出物や生成物として食品に添加することはできない。

俗に「血中脂質を改善する」「肝機能を高める」「血圧を下げる」といわれており、タウリン摂取によりうっ血性心不全および肝炎に対して一部で有効性が示唆されているが、その他の有効性については十分な情報が見当たらない。

安全性については、適切に経口摂取する場合は安全性が示唆されている。妊娠中・授乳中の安全性については、濃縮物として摂取する場合の信頼できる十分なデータがないため使用を避ける。

http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail620lite.html
●タウリンがテストステロンレベルを増加させる?

ラットの睾丸の培養ライディッヒ細胞において、システインスルフィン酸デカルボキシラーゼ(CSD)mRNA発現を抑制させたところ、テストステロンの分泌が明らかに減少した。生体、試験管内ともに、タウリンがCSD経路で合成されることによって、重要な働きを持っている可能性がある。

ラットより代謝の低いヒトに当てはめた場合、男性体重85kgの体重に対して5gの摂取が薦められている。

Amino Acids. 2010 Jun;39(1):155-60. Epub 2009 Nov 18.

●タウリンと発揮張力の低下

老化によりタウリンが減少すると、筋細胞膜のCl-コンダクタンス(細胞膜電位の安定性と正常な興奮に不可欠)を低下させる。Cl-コンダクタンスの低下はタウリンの摂取によって回復する。

『分子の目で見た骨格筋の疲労』より
 
 
 
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