理学療法士をはじめ、明日への活力を人々に与える治療者が一人でも多く育つことを切望する。】
室伏広治
『ヤンダアプローチ マッスルインバランスに対する評価と治療』の帯より
●連鎖反応
一般的に身体の連鎖反応は、関節、筋、神経性に分類できるが、どのシステムも独立しては機能していない。
連鎖反応のタイプは機能的要求に基づいて発達し、その成果は、関節、筋、神経の3つのシステムの相互作用である。
■関節の連鎖
・姿勢連鎖
@構造的姿勢連鎖
→脊柱全体(頚椎、胸椎、腰椎)の位置や可動性。
例. 腰椎の正常な前弯が減少→胸椎、頚椎の位置が変わる(お腹出る、猫背、巻き型、首ストレートネック)
A機能的姿勢連鎖
→骨盤、肋骨、肩甲骨など姿勢関連筋群の付着部として働く骨格構造。
例.
骨盤後傾→ハムストリングスが硬くなる。
骨盤前傾→股関節屈筋が固くなる。
●姿勢連鎖と一緒に軟部組織移行部を押えておくと、良いかもしれない。