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腸内細菌その2
 
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◆腸内の環境を整えるために
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前回は食べ物の吸収と腸内細菌についての大雑把にみてきました。
 
今回は具体的に
 
●腸内善玉菌を増やす、腸内善玉菌を減らす食事
 
についてみていきましょう。
 
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◆腸内環境を整える機能性食品
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腸内環境を整える食品は
 
●プロバイオティクス
●プレバイオティクス
●バイオジェニックス
 
の大きく3つに分けられます。
 
ではそれぞれについて具体的にみていってみましょう。
 
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◆プロバイオティクス
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プロバイオティクスは
 
「生きた状態で、摂取すると腸内の善玉菌の増殖を促進、あるいは悪
玉菌の増殖を抑え、その結果、健康に有利に働く酵母や細菌」で、乳
酸菌、納豆菌、酪酸菌などの生きた細菌や、ヨーグルトなどの発酵乳、
乳酸菌飲料が上げられます。
 
例えば、ヨーグルトは牛乳と比べて
 
●乳酸菌の菌体成分が免疫力を高め、血糖の急上昇を抑える
●乳酸菌の乳糖分解酵素により、乳糖が分解されるため、乳糖不耐症
の心配をしなくて良い
●乳酸発酵によってタンパク質が分解されており、約4倍の必須アミノ
酸が作られる
●カルシウムと乳酸が結合しており乳酸カルシウムとなり吸収が良い
 
といったメリットも得られます。
 
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◆プレバイオティクス
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プレバイオティクスは
 
「消化されにくい食品成分で、それを摂取すると、体内の善玉菌の増
加を促し、悪玉菌の増殖を抑制し、その結果腸内環境が改善され、健
康に有利に働くもの。善玉菌のエサとして知られています」
 
代表的なものとしてはオリゴ糖、食物繊維、BGSなどが上げられます。
 
*BGSとはスイスチーズから分離したプロピオン酸菌による乳性発酵物。
オリゴ糖や食物繊維の摂取時に起こる腸内ガスの発生や膨満感がなく、
穏やかに作用が発現するといわれています。
 
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◆バイオジェニックス
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バイオジェニックスは
 
「直接免疫機能を高めたり、コレステロールや血圧、血統を下げたり
活性酸素を減らしたりすることによってガンや老化を予防する成分」
で生理活性ペプチド、植物フラボノイド、各種ビタミンや抗酸化サプ
リなどが含まれます。
 
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◆まとめると
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善玉菌に有利に働く酵母や細菌、そしてエサとなる食物繊維やオリゴ
糖を日々継続して摂取し、動物性タンパクや脂質(欧米食)の過剰摂
取をさけ、普段の食事プラスアルファで必要に応じて各種ビタミンや
抗酸化サプリを摂るということになります。
 
摂取量やバランスは変われど、ハードにトレーニングを行う人にとっ
ても同様で、基本は資本となる腸内環境を整え、高いレベルで栄養を
吸収する能力を維持することです。
 
消化吸収のキャパシティを最大限に高めることを考えるのもいいです
が無理のない範囲で行ってくださいね。まずは正常に機能してくれる
ことありきですので。

 
 
 
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