花粉症
花粉症の症状は時に風邪の症状に近いものがあるので日常生活、そし てトレーニングにも多かれ、少なかれ影響を与えてしまう。
というわけで今回はトレーニングのための花粉症対策についてみていこう。
◆花粉症に対する対処方
花粉症に対して考えることは、以下の3点である。
●アレルギーの原因となるアレルゲン(ここでは花粉)を極力避けること
●免疫機能を正常化させること
●アレルギーの症状を改善させること
◆アレルギーの原因となるアレルゲンを極力避ける
花粉を極力避けるには、極力外出するのを避ける、窓やドアの開け閉 めを極力控え空気清浄機などを利用する、車を運転する際も窓を開けるよりエアコンを利用する、などが挙げられる。外で運動する人はもっとも花粉が飛んでいる昼間ではなく朝におこなうようにしよう。
花粉が落ちる夜でも構わない。 また当然だが服についた花粉、髪の毛、髭についた花粉は部屋に入る前に落とすようにしてみてほしい。花粉は特に繊維質の服につきやすい
のでこの時期だけは繊維質のものを着るのを控えるか、着ていく場所、 時間帯を考えるとよい。
◆免疫機能を正常化させること
ジャンクフード、刺激物の摂取を避ける、野菜、果物(特にバナナ)、 穀類、豆類、ヨーグルト(できれば自家製のもので酸味が強いほうが 良い)を積極的に取るようにするなどが挙げられる。
喫煙は肺や目を刺激し、アルコールは鼻水の生成を促してしまうので お酒とタバコは控えよう。
また花粉症に効果があると言われるサプリメントを摂取するというのも一つの手である。
◆花粉症のためのサプリメント
●ブロメライン: 1000mgを一日3回に分けて。食事と共に花粉症に関連する炎症を抑える
●コエンザイムQ10:30mgを一日2回に分けて。酸素供給能力、免疫機能の改善
●ケルセチン: 400mgを一日2回に分けて。食前に粘膜細胞においてアレルギー症状を誘発するヒスタミンの分泌を安定化させるバイオフラボノイド。花粉症だけではなくアレルギーの抑制にも使われる。
●ロウシムスグランデュラーとアドレナルグランデュラー: 500mgを一日2回に分けて。免疫機能の促進
*16歳以下のものは摂取してはならない。
●ビタミンAと混合カロチノイド: 一日に25000IU。妊娠している場合は10000IUを超えないこと強力な免疫賦活剤。大量摂取する場合は乳化されたものを取ると良い。脂溶性ビタミンは乳化されたものを使用すると吸収率が上がる。
●ビタミンB群: 特にビタミンB5(パントテン酸)とビタミンB6(ピリドキシン)B群はラベルに記載されている通りに。VB5は100mgを一日三回に分けて。VB6は50mgを一日2回に分けてビタミンB群は免疫機能が正常に働くのに必要不可欠な栄養素。サプリメントで摂取する場合は低アレルギー使用のものを選ぶと良い。
●ビタミンCとバイオフラボノイド: 3000mgから10000mg一日三回に分けて免疫賦活剤としてまた抗炎症の効能がある。エスター化されたものまた脂溶性のものが良い。
◆アレルギーの症状を改善させること
花粉症の諸症状を改善させるには病院などで抗ヒスタミン剤を投与してもらうという方法がある。ただ従来の抗ヒスタミン剤では眠気
や気分の低下などの副作用があったため最近ではまた別の薬(テルフェナジン(セルダン)、アステミゾール(ヒスマナール)、ロラティジン(クラリチン)など)が使われている。
ただアステミゾールに関しては処方された量以上に摂取した場合、他の薬と一緒に摂取する場合に不規則な心拍、アナフィラキシーショック、薬物間相互作用によって生命危険にさらしてしまう可能性がある。あと肝臓疾患のある人は使用すべきではない、グレープフルーツとは一緒に摂取しないなど様々な注意事項があるので、購入前に医者や薬剤師に尋ねること。
上述の免疫機能を正常化させること、アレルゲンを避けて生活を送ることがアレルギー症状を改善させることに繋がるので食事、生活
リズムなどアレルギー症状をできるだけ抑えるように生活するように 心がけてみよう。
参考 『Prescription for Nutritional Healing -Hayfeverの項目』