活性酸素の除去酵素
活性酸素は我々にとって必要なものであるので、生きている限り活性酸素の発生をゼロにすることは出来ない。今こうしている間も活性酸素が出ているわけだが、不要な活性酸素を退治するために体には活性酸素の除去機能という素晴らしい機能を備わっている。
これらは活性酸素除去酵素と呼ばれ、
●SOD(スーパーオキサイド除去酵素)
●カタラーゼ
●グルタチオンペルオキシダーゼ
●グルタチオン還元酵素
などが挙げられる。
ちなみにこれらを作る際にはビタミンやミネラルが必要となる。また酵素はそのほとんどがたんぱく質からできているので、良質なたんぱく質の摂取もかかせない。
ただし、活性酸素が大量に発生した場合はこれらだけでは対応しきれないのと、成人を越えたあたりから年齢とともにこの酵素の量は減っていくので、
●活性酸素除去物質(コエンザイムQ10やカロチノイドなど)
●抗酸化ビタミン(A、B2、C、Eなど)
の助けを借りることになる。
活性酸素除去の機能より、活性酸素の勢力が上回った場合は、活性酸素は「ラジカル連鎖」という反応を起こし、勢いを増した台風のように規模を拡大しながら細胞を傷つけていく。
具体的には
●脂質が酸素活性により酸化変性し(過酸化脂質)、細胞膜や細胞、血管などに障害を与える
●過酸化脂質が白内障、しみ、しわの原因をつくる
●酵素蛋白が酸化変性し、酵素の活性が低下し、細胞の機能が低下する。
●DNAを傷つけ、細胞ががん化したり、細胞死を招く。
など、例を挙げればキリがないほどである。