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エピジェネティクス

DNAの塩基配列の変化なしに、遺伝子を制御する部分の働きの異常によって、後天的に遺伝子発現に変異が生じる機構をエピジェネティックチェンジといいます。それらを研究する学問はエピジェネティクス(後成的遺伝学)と言い、大いなる可能性を秘めている分野です。

例えば、筋肥大を制御している成長因子の遺伝子がトレーニングして筋が肥大する際に発現が低下する、生活習慣を改善することにより、病気を進める遺伝子より病気を防ぐ遺伝子の活動の方が活性化する、などの研究結果が発表されています。

肉体的、精神的なもの全てを含めてどのような環境で、どのような生活を送るか。日々の習慣の長期的蓄積が様々な遺伝子発現に影響を及ぼすと考えてもよさそうです。



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

エピジェネティクス(英語epigenetics)とは、クロマチンへの後天的な修飾により遺伝子発現が制御されることに起因する遺伝学あるいは分子生物学の研究分野である。

遺伝形質の発現はセントラルドグマ仮説で提唱されたようにDNA複製→RNA発現→タンパク質合成→形質発現の経路にしたがってDNA上の遺伝情報が伝達された結果である。言い換えると、セントラルドグマ仮説における形質の変化(遺伝子変異)とはDNA一次配列の変化であり、事実、遺伝子変異の大半はDNA配列の変化に起因することが実証されてきた。

しかしながら、DNA配列の変化を伴うことなく後天的な作用により変異が生じる機構も発見されている。近年ではヒトゲノムの解読が完了した上、形質発現の調節機構にも研究の中心が移るにつれてエピジェネティクスが注目を集めるようになった。

すなわち従来のオペロン仮説による遺伝子発現の制御はあくまでもDNA一次配列変化により変異が発生する。一方、次に示すような機序に基づく発現制御の変異はDNA一次配列変化と独立している事象である。

  1. DNA塩基のメチル化による遺伝子発現の変化
  2. ヒストンの化学修飾による遺伝子発現の変化

分子生物学的には、以上の述べてきたような、後天的DNA修飾による遺伝発現制御をエピジェネティクスの学問分野では扱う。

また遺伝学的に見ると、DNA複製と突然変異とによる変異は親と子との世代間の変異である。一方、エピジェネティクスの変異は同一個体内での、部位や個体の発生や分化に関する時間軸上の違いで差を生じる変異でもある。その上従来のDNA配列決定法では、個々のDNAに加えられた後天的な修飾の状況を検出することは困難であったので、エピジェネティクス的な変異が形質発現関与している寄与は過少に評価されてきたとも考えられる。

最近においてはエピジェネティクス的な機序が遺伝子発現に関与している事例も多数報告されるようになってきており、分子生物学上の一大領域を形成しつつある研究の活発な学問分野でもある。

 
 
 
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