●肘関節、前腕、手関節、手指について
■肘関節の屈曲
立った状態で、肘が伸びきらない場合、上腕二頭筋と上腕筋が優位(過緊張)で、上腕三頭筋が延長(弱化)している状態と考えられる。
→上腕二頭筋、上腕筋のストレッチと、上腕三頭筋の強化
■前腕のアラインメント不良
立った状態では、尺骨肘頭は後方を向く。しかし、尺骨肘頭がほぼ後方を向いているにも関わらず、手のひらが後方を向く場合は、回内筋が優位で短縮(過緊張)している。
また尺骨肘頭が外側を向き、手のひらが外側に向いている場合は、回内筋に加えて、大胸筋も短縮していることが示唆される。
→回内筋のストレッチと回外強化
https://learnmuscles.com/.../pronator-quadratus-stretching/
■腱鞘炎とその予防
ピアノやギター、パソコン操作、料理など手の特定の運動をしすぎると、腱鞘炎を起こしてしまうことがある。
手の指先が器用に使えることは、何歳になっても大切であり、腱鞘炎の予防にとっても大切である。
そのためには、前腕から手の指にまで伸びる多く筋肉の腱をうまく使えることが大切になる。そのことで、手の指の器用さを獲得し、更には腱鞘炎の予防にもつながる。
→前腕屈筋のストレッチと前腕伸筋強化
→腱-滑走運動
『姿勢の教科書』竹井仁
■前腕、手首、指のストレッチ一覧
(a)
前腕回外
(b)
前腕回内
(c)
手首屈曲
(d)
手首と指伸展
(e)
手首橈屈
(f)
手首尺屈
(g)
指外転
(h)
指屈曲
(i)
親指外転
(j)
親指内転
(k)
親指屈曲
(l)
親指伸展
https://www.researchgate.net/.../Stretching-exercise-in...
●色々なパターンがあるので、一概には言えませんが、日常生活においては、指や肘を曲げる動作の方が圧倒的に多く、指先を伸ばす、肘を伸ばすという動きのほうが少ないです。
このような状態が続くと曲げる筋肉(屈筋)ばかりを過剰使用することになり、それが筋肉や関節に負担をかけることになりますし、その反対側にある筋肉は引っ張られて弛緩し、伸びて弱ります。
仕事やスポーツでどうしても使わなくては行けない場合もありますので、できるだけの屈筋をストレッチなどで緩めることと、反対側の伸筋を鍛えるようにしてみてください。