アヴィーナサティヴァ(オーツ、ワイルドオーツ)は一年草の食用穀物として栽培されています。アヴィーナサティヴァは薄緑色で細く、平たい葉をつけ、高さ2〜4フィートまで成長します。
アヴィーナサティヴァは抗痙攣剤、神経鎮痛剤、興奮剤として、また回復期にある患者に対して、胃腸炎や消化不良などの疾患を持っている人々に対して使用されています。
またアヴィーナサティヴァの抽出物、チンキ(染色物)は神経系や子宮機能の強壮作用、麦わら部分から作られるお茶は胸痛などに効果があるとして使用されてきました。
ヨーロッパではアヴィーナサティヴァの麦わら部分は浴用剤としてリューマチ、腰痛や腰部神経痛、肝臓の疾患、痛風、腎臓、湿疹や神経痛の症状を改善させるとして知られています。また足湯では慢性冷え性、一般の風呂で使用しても肌の疾患、カサカサ肌、凍傷、しもやけ、外傷、眼の疾患などに良いといわれています。
またインドではアルコール基剤の新鮮なアヴィーナサティヴァチンキがアヘン、モルヒネ、タバコなど中毒から絶つために使用されているそうです。
アヴィーナサティヴァは栄養価が高いだけではなく、神経システムを保護する、健康な骨や皮膚、つめなどを作る、脱力感やうつ状態、痙攣、腰痛、麻痺症を取り除くのに役立つなど様々な方面に効果を発揮するとされています。
アヴィーナサティヴァの媚薬としての効果についていくらかの主張があります。神経系へ作用するため触感は改善されるかもしれませんが媚薬として直接的に効能があるとはいえないでしょう。