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ビタミンやミネラルは外的、内的要因によってその必要量が増加します。昔と比べて必要量が増加せざるを得なくなったといってもいいでしょう。この項ではビタミンやミネラルの消費の24の因子について見ていきます。自分がどれに該当しているかチェックし、今後の食生活の質の向上に役立てましょう。


消化不良
たとえ食べ物を沢山食べれたとしても十分に消化されなければそれらに含まれる栄養もしっかり吸収することができません。良くみられるのが”早食い”のようにあまり食べ物を良く噛まずに食事をすることです。良く噛まずに食べ物を食べた場合、消化酵素で十分に加水分解されないため食物から十分な栄養を吸収することができません。
(これは食べ物をしっかり良く噛んで食べればすむことですね)
ホットコーヒーやお茶、香辛料など
過度の刺激物は消化器系の炎症を起こす原因となり、食物から十分なビタミン、ミネラルを吸収することが出来ません。またカフェインはカルシウムの排出を促すためカフェインを良く取る人はカフェインの摂取量を減らすかカルシウムサプリメントの摂取を考えたほうがいいでしょう。
お酒
過度のアルコール摂取は肝臓や腎臓に負担を与えるため、あまり良いとはいえません。アルコール摂取によってビタミンB群、B1、B3、B6、B12、葉酸、ビタミンA、C、同様にミネラル、亜鉛、マグネシウム、カルシウムの必要性は増加します。いずれにせよ、アルコールは食物の吸収、代謝行程、筋発達において影響を与えるということは頭においておいたほうが良いでしょう。
喫煙
禁煙者と比べ、喫煙者はタバコ一本につき少なくともビタミンCが30mgが必要とされています。通常、ビタミンCはキャベツやたまねぎ、オレンジやグレープフルーツなどに含まれているのですが調理行程において切ったり、ジュースにしたり、煮たり、焼いたりするとビタミンCはその性質上酸化してしまいます。ビタミンCは免疫機能にも作用していますので補えない分はサプリメントとして摂取したほうが賢明でしょう。
便つう剤
過度の便通剤の摂取は食物の腸での通過時間を短縮させ、それにより食物からのビタミン、ミネラルの吸収を悪くしてしまいます。パラフィンオイルなどのミネラルオイルは脂溶性ビタミンA,E,Kなどの損失を増加させますし、便通剤はナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラル分の吸収を悪くしてしまいます。
ダイエット
低脂肪ダイエットでは脂溶性ビタミンのA、E、K。ベジタリアンダイエットでは肉類を初めとして動物性食品をとらないわけですからビタミンB12など不足によりビタミンB12欠乏症貧血などになる恐れがあります。
調理のしすぎ
肉や野菜を長い時間をかけて調理したり、再加熱したりしているとビタミンB群やC、Eなど熱の影響を受けやすいビタミンは酸化&破壊されてしまいます。水溶性ビタミンのB群やC、またミネラル類は茹でたりすると流れ出てしまいますし、電子レンジの照射によってビタミンB6などが影響を受けてしまいます。 ”蒸す”という調理法がよさそうですね。
冷凍・調理済み食品
冷凍食品などに含まれるビタミンEは解凍中に多量に失われます。また外気にさらされたり、熱を加えられたりし食べ物の中に含まれるビタミンEが失われることにより、悪臭を放つ元にもなります。肉や魚などを放置しておくと悪臭を放つのもこれと同じ原理ですね。
本来パンやオイルには多くのビタミンEが含まれているのですがほとんどのビタミンEはその製造&調理行程において失われており実際に摂取できている量はかなり少ないものになっています。最近ではそれぞれの食品にもビタミンEが添加されているようですね。これはビタミンCやB1にもおなじことが言えます。
精製された食べ物
精製された小麦、白米などの炭水化物は精製される過程において多くのビタミンB群を失っています。あまり精製されていない状態の物を食べるのが理想ですがそうでない場合は別にビタミンB群の摂取が必要になるでしょう。
またアンバランスな食生活を送っていると神経過敏症や睡眠障害を引き起こす原因となりますのでできるだけ精製されていない食べ物から栄養を取りたいですね。
抗生物質
抗生物質は感染症などの病気と闘うためにその効果の発揮してくれるのですが、その一方で内臓などの消化器官に存在する体内にとって必要な細菌まで退治してしまいます。腸内細菌の中にはビタミンを作る働きのものがありますので、ビタミンを不足させないためにもその必要量は増加します。
食物アレルギー
グルテンや乳糖などにアレルギーがある場合チアミン、リボフラビン、カルシウムなどが不足しがちになります。またその他アレルギーがあるため摂取できない食品がある場合、その分の栄養を他から補うことが必要になるでしょう。
農作物の栄養素の減少
酸性雨、化学肥料、農薬等による農地汚染土壌により土壌におけるミネラル成分や微量栄養素は昔に比べ減少しています。これにより、農作物に含まれる栄養素も減少しているといわれています。アメリカ政府によって行われた調査によると農作物に含まれるミネラル成分は1970年代に比べて68%近くまで減少しているとのことです。
病気や怪我
やけどなどではたんぱく質、ビタミン、ミネラル、手術などを行った際には亜鉛やビタミンE、また多くの栄養素が細胞機能を回復させるために必要になります。また骨折した際などはビタミンCやカルシウム、感染症と戦うためには亜鉛やマグネシウム、ビタミンB5、B6の必要量が増加します。
ストレス
化学的、肉体的、精神的なストレスを受けた際にはビタミンB2、B5、B6、そしてビタミンCの必要量が増加します。また空気汚染などの影響を受けている場合はビタミンEの必要量が増加します。
月経前緊張症候群
アメリカでは60%の女性が月経前緊張症によるいらいら感、頭痛、むくみ、胸の圧痛、無気力、うつ状態などに悩まされているといわれています。このような場合ビタミンB6の摂取が効果的です。
若者の栄養摂取
成長が著しいこの時期は、肉体的、精神的、生化学的の急激な変化に伴い栄養素の必要量も高まります。ビタミンA、C、カルシウムや鉄などは不足しがちですので不足しないように補いたいものです。
妊婦の女性
妊娠中の女性は体内の赤ちゃんが健康的に発育するように通常より多くの栄養を必要とします。B1,B2,B3,B6,葉酸、B12などのビタミンB群、ビタミンA、D、E、そしてカルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉄、リンなどの必要量が増加します。
経口避妊薬の摂取
経口避妊薬の摂取は葉酸の吸収を阻害するため葉酸の必要摂取量、またビタミンB6、ビタミンC、亜鉛、リボフラビンの必要量が増加します。
少食
体重を減らすことが目的ではないのに少食な人がいます。アメリカで行われた調査によると不足する栄養素の中でもチアミン、カルシウム、鉄が特に不足しがちであるとしています(何をどれだけ食べるかによりますが・・)
中年の栄養摂取
偏った食生活をしている中年の人々の栄養摂取ではビタミンやミネラルが不足しがちです。葉酸やビタミンC、食物繊維、ビタミンB2、ビタミンB6の不足が顕著です。このような食生活を送っていると味覚や嗅覚、消化酵素の生成の減少、慢性的疾患などが起こる原因となります。
太陽光線
仕事などで日中太陽の光などをあまり浴びないでいる人はカルシウム代謝に必要なビタミンDが不足しがちです。ビタミンDの一日の摂取量は100IUとされていますが400IUほどとっておくことをオススメします。
摂取量の個人差
個々人の体格、生活スタイル、免疫能力、ビタミンの合成能力などによって栄養の必要摂取量は変わってきます。
体内での蓄積
主に脂溶性ビタミンは体内での蓄積期間が長いことからその摂取量のことがよく言われていますが、ビタミンAの十分な摂取がなければ夜盲症や皮膚の乾燥、粘膜の抵抗性が減少してしまう可能性があるため、ビタミンAをはじめとする脂溶性ビタミン類も不足しないように適度に摂取しておかなければなりません。
アスリート
アスリートは食べ物の摂取量、そして消費量が大きいためそのぶんビタミンB群、ビタミンC,鉄を始めとした栄養素の摂取量は増加します。
 
 
 
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