アルギニンとは
アルギニンは準必須アミノ酸であり体内で無数の役割を果たしています。アルギニンは体内で自然に生成することはできません 従って食物から摂取する必要があります。アルギニンを多く含む食品にはナッツやピーナッツ、あーもんどなどの種子類 またチョコレートやレーズンなどがあります。
アルギニンはホルモン生成、成長ホルモンの分泌、体から有毒な不純物を取り除く、免疫機能を保つなど体内の生理学的工程においてさまざまな関与をしているため必要不可欠なものです。またアルギニンは一酸化窒素(血管拡張の働きをもつ)の前駆体であり狭心症、高血圧、心臓病、性的機能不全、不妊症の治療にも効果があると言われています。
その他にも抗酸化物質(スカベンジャー)として働く、悪玉コレステロールの除去、脂質代謝の亢進、体内の塩分濃度の調節などの効果があることで知られています。アルギニンの体内の塩分濃度の調節という性質を活かして、スポーツ選手やボディビルダーの水抜きなどにしようされたりもします。
また窒素滞留能力の亢進、一酸化窒素の血管拡張作用は栄養の取り込みを良くするのでタンパクの合成を高めると言われています。
誰にとって必要であるか?
成長期のこどもから乳児、幼児、スポーツ選手、糖尿病患者、肥満の人など全ての人にとって必要であると言われています。事実こどもにとってはアルギニンは必須アミノ酸となっています。勃起機能不全、性的機能不全の人に対してアルギニンの血管拡張作用が血液の循環を良くし機能の改善に効果があると言われていますのでこれらの人々にとっても言われています。免疫機能の向上からハードにトレーニングするスポーツ選手にとっても有効でしょう。
どれくらい摂取するか? 副作用はあるか?
心臓や精神的に疾患のある人は主治医に相談してから摂取を開始することが必要でしょう。プロテインパウダーなど他のプロテインサプリメントにもアルギニンは含まれているので過剰摂取には注意すること。過剰摂取した際の副作用としては下痢や脱力感やむかつき、ヘルペスウイルスの働きを助長させるなどが挙げられます(リジンと一緒に摂る事で軽減されるといわれています)が明確なガイドラインは今のところ確立されていないのが現状です。
現段階で効果的な摂取量を知るには耐性解析をつかうことです。耐性解析とは薬剤の耐性検査などに用いられる方法で一週間少量摂取しその主作用、副作用について調べ、その主作用が最大限に得られ副作用が最小限に抑えられる量を調べます。このふたつの合流点がその人にとっての最適な摂取量であるといえるでしょう。このプロセスはインスリンやホルモン剤を投与する際の受容体解析の方法と類似しています。
先程も述べましたがプロテインパウダーなど他のプロテインサプリメントにもアルギニンは含まれているのでこれらも計算に入れながらどれくらいアルギニンを摂っているのか計算してみましょう。それをしないのであればメーカーの推奨する摂取量に従って摂取しましょう