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5‐ヒドロキシトリプトファン とは

5‐ヒドロキシトリプトファン (5-HTP 、5-Hydroxy-l-tryptophan)は脳でセロトニンに変換される物質です。セロトニンは気分や食欲、睡眠欲にとって重要な働きをしており脳や胃腸、血液細胞を中心に多くの場所で存在しています。
高ストレス状態では脳におけるセロトニンレベルは低い状態になっています。これが原因となり過食になったり鬱状態、頭痛などを引き起こすと言われ、逆にセロトニンレベルが上昇するとこれらの症状は改善されるといわれています。
5‐ヒドロキシトリプトファンは1970年にヨーロッパのいくつかの国において医薬品として利用され、1994年にはサプリメントとして米国の市場に登場しました。登場してまだ十年ほどしか経過していないためその安全性に関して具体的な研究結果が少ないのが事実です。現在分かっていることは5‐ヒドロキシトリプトファンが生命を脅かすほどの副作用などはないという点と、長期使用をすると耐性が出来その結果効果が得難くなるという点が挙げられます。

5‐ヒドロキシトリプトファン摂取についての科学的裏づけ

研究によると5‐ヒドロキシトリプトファンを摂取すると気分の向上、不安の減少、食欲の軽減、快適な睡眠などに効果があることが報告されています。また1975年に過食そして糖尿病をもつラットを対象に行われた研究では5‐ヒドロキシトリプトファンの投与により劇的に食事量が減少したといわれています。これらのラットはトリプトファンをセロトニンへ変換させる酵素が不足しており通常のラットと比較して過食してしまいその結果肥満の状態になっていると考えられています

これらは人にとって遺伝的に糖尿病にかかる傾向があるということの間接的証明であるといえるでしょうつまり肥満の人々はトリプトファンからセロトニンへ変換する能力が低くその結果それがセロトニンレベルの低下を引き起こしそれが肥満や欝の状態を引き起こしていると考えられてます。

5‐ヒドロキシトリプトファンが鬱に与える影響についても報告されています。この研究では一日に200mgの5‐ヒドロキシトリプトファンを継続して投与したところ99人中43人が完全に回復、そのうち8人が症状を劇的に改善することができたと言われています。これらの患者は通常の抗鬱剤では症状が大幅に改善されることはありませんでした。

さらに5‐ヒドロキシトリプトファンは片頭痛において役立つと言われています。セロトニンレベルの低下によって起こる頭痛を低セロトニン症候群と言います。いくつかの実験では低セロトニン症候群の予防としてセロトニンを摂取することにより症状が改善されたといわれています。  

誰にとって有効か? 

気分の向上 不安の減少 食欲の軽減 快適な睡眠などを求める人などにとって有効でしょう。
 
欠乏症になるとどうなるか?

鬱、肥満、炭水化物への欲求、過食症、不眠症、ナルコレプシー(居眠り病)、睡眠時無呼吸症候群、片頭痛、緊張性頭痛、慢性日常性頭痛、月経前症候群、線維筋肉痛などが起こる原因となると言われています。
どれくらい摂取するか? 副作用はあるか?

鬱、ダイエット、頭痛、繊維筋肉痛の場合は一日に50mgを三回に分けて、それで十分な効果が得られなければ一日に100mgを三回に分けて摂取します。このように摂取することで最初の数週間で起こる軽い吐き気やむかつきのような症状へのリスクが軽減するといわれています。ダイエットを行う目的で使用するのであれば食事の20分前に摂取することが勧められています。

 
 
 
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